子どもワールドレクチャー (2025年8月)
公開日:2025年08月21日 最終更新日:2025年08月22日
毎年8月恒例の「子どもワールドレクチャー」を17日にリブラにて開催しました。
外国人講師から日本語で各出身国のこと、各国のトピックスを紹介していただきました。
レクチャーに先立ち中学生の皆さんと外国人講師の方々との懇談会を行いました。
講師の方々は、右からイタリア出身のフェデさん、メキシコ出身のボーノさん、アメリカ出身のケビンさん、
中国出身のエナさんです。(名前は全て愛称です)
愛知教育大学附属岡崎中学校の皆さんが4人の外国人講師と懇談を楽しみました。
こちらは英語でしっかり会話をしておられました。
附属中の皆さんにはこの後ワールドレクチャーにも参加していただきました。
子どもワールドレクチャーは主に小学生を対象に、各講師が出身国およびトピックスについて日本語で講義を
して下さいました。
最初はイタリア出身のフェデさん。昨年も講義をして下さいました。
フェデさんはクイズを含め楽しくお話をして下さいました。
最初の話題は、バレーボールの世界的スーパースター石川祐希さん。
岡崎市出身で10年間イタリアのチームで活躍している。現在はペルージャ在籍。彼はイタリア語ペラペラで
大阪万博イタリア館のアンバサダーも務めています。
イタリアの代表的食べ物パスタ。
赤や緑のパスタがありますが、黒いパスタもあります。イカ墨を使います。美味しいのでぜひお試しください。
ただし、食べた後は歯磨きをお忘れなく。
イタリア人は犬が大好きで日本より優遇された扱いを受けています。
電車の座席に乗っていたり、スーパーのショッピングカートには犬が乗るスペースがあります。
使用後はきちんと消毒されます。
また、犬だけでなく、猫もしっかり可愛がられており沢山います。
建物がカラフルで美しい島、プロチーダ。
この島は空から見ると形が猫に似ているそうで、猫好きの宇宙飛行士野口聡一さんのお気に入りだそうです。
ローマの人気の観光スポット、真実の口。
映画「ローマの休日」にも登場しました。
世界遺産。アメリカ26件、メキシコ35件、日本26件に対し、これらの国よりずっと小さい
イタリアには60件もの世界遺産があります。
世界遺産のコロッセオ、エトナ火山。
エトナ火山の噴火でマグマが流れ出ました。
なんとそれでバーべキューをしたイタリア人がいたそうです。絶対にマネをしないで下さい。
最後に「頑張って」というイタリア語「in gamba」を教えて下さいました。
次はアメリカ出身のケビンさん。
ケビンさんはカリフォルニア州サンラファエル出身。カリフォルニア州北部ベイエリア、サンフランシスコ北の
ゴールデンゲートブリッジを渡りさらに北へ行ったところにある町です。
ケビンさんのご自宅の庭先には動物も現れるのどかな所だそうです。
ケビンさんはシカゴ大学に入学し、大学時代はシカゴで過ごしたので、色々なスポーツを経験しました。
アメリカで一番人気があるのはアメフト。各チーム11人で戦います。
ケガ防止のため、体を守る色々な防具を着けます。
アメフトのような体への直接アタックを伴わないのがフラッグフットボール。
タックルの代わりに腰に着けたフラッグを取ります。アメフトのような防具は不要です。
コーンホールは穴が空いた斜めに置かれた板にコーンが入った袋(ゲーム名の由来)を投げ、得点を競うスポーツ。
ウォーターポロ(水球)。体力が必要です。
浮き輪に入ってやるウォーターポロも行われます。
ウォーリーボールは壁も使うバレーボール。壁も使うので通常のバレーボールとは違ったゲーム展開が楽しめます。
アイスホッケーは氷上リンクでやります。スケートシューズなどの道具および防具が必要となります。
もっと簡単にできるのがブルームボールです。
ブルームボールではスニーカーのようなシューズ、またパックではなく小さいサッカーボール、スティックではなく
箒(英語でbroom)に似たスティックに代わる道具を使います。
アメリカは広い国なので色々なスポーツがあり、地方によってさかんなスポーツは異なります。
ケビンさんはサンラファエルとシカゴ、大きく離れた異なる地に住んだので色々なスポーツを経験することができました。
皆さんも機会があればトライしてみて下さい。日本での珍しいスポーツがあれば教えて下さい。
メキシコ出身のボーノさん。本当の名前は父の苗字、母の苗字、第1名前、第2名前の4つが連なっています。
それでは大変なので通常は父の苗字と第1名前の2つを表記しますが、簡単なのは愛称ボーノです。
ボーノさんの出身地はメキシコの最も南、米国サンディエゴに近いメヒカリです。
ボーノさんからは、メキシコ独特のお祭り「死者の日」を紹介していただきました。
死んだ親戚があの世から訪れる夜で、日本のお盆に似たようなお祭りです。
メキシコの「死者の日」はにぎやかなフェスティバルのような行事です。
1519年スペインがメキシコに訪れ、その後約200年スペインの植民地となりました。
そのため宗教の世界においてもカトリック化が行われました。
昔「死者の日」は8月でしたが、キリスト教の影響を受け、現在の11月1、2日と変わりました。
死者の祝賀として、墓参り、お供え、ローソクによる飾りなどが行われます。
メキシコシティでの「死者の日」行列。派手なメークをしてパレードが行われます。
音楽や踊り、賑やかなパレードが行われます。
カラべラスのお祭りとしては、ユニークなコンクールが行われます。
死者についての詩が作られ、その詩のコンクールが開催されます。
「死者の日」に皆さんがするのはカトリン・メイクです。
訪れた死者たちが場違いに感じないよう皆がメイクします。
ディズニーのアニメ映画「リメンバー・ミー」は「死者の日」を題材にしたもので、この映画を見ると
「死者の日」のことが良く分かります。
各講師の説明のあとは、それぞれさかんな質疑応答が行われました。
講師のみなさん、興味深い、楽しいお話ありがとうございました。
聴講者のみなさん、ご参加ありがとうございます。楽しんでいただき、参考になれば幸いです。
小、中学生の皆さん。夏休みも終盤。 in gamba !
(ホームページ担当 人材育成部会ボランティア 中野一男)