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マンスリーイングリッシュサロン 2026年1月 アメリカ

公開日:2026年01月13日 最終更新日:2026年01月18日

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今回の講演者はアメリカ、カリフォルニア州出身の  Bryan Auyeng さん(以下、ブライアンさん)です。

シリコンバレーに代表されるテックカルチャーとアメリカの政治についての説明をして下さいました。

トランプ大統領がベネズエラに対して起こしていること、移民局による取り締まりに関する事件については、

笑いながら、知りませんということでお話をスタートしました。

 

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ブライアンさんはUCバークレー大学にて博士課程修得、10年間在籍しました。

その後、コンチネンタルキャピタルパートナーズ社で働き、さらにその後、ワシントン州シアトルの

マイクロソフト社で働きました。マイクロソフト社ではデータサイエンティストとして仕事をしました。

昨年7月からヤマサ日本語学校で日本語の勉強をしています。

 

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ブライアンさんの出身地はカリフォルニア州サンフランシスコ湾周辺のベイエリアと呼ばれる地域です。

食べ物ではパインアップルが好きで、週に1、2回は食べます。

趣味はピックルボール。テニスと卓球の中間的なもので、ラケットはテニスラケットより小さく、卓球の

ラケットよりは大きい板状のもの。

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ブライアンさんはカリフォルニア州の中央、セントラルバレーで生まれました。

サンフランシスコ湾周辺がベイエリア。その南側にシリコンバレーと呼ばれる地域があります。

シリコンバレーには名だたるテック企業、グーグル、フェイスブック、メタ、オラクルなどがあります。

また小さなスタートアップ企業も沢山あります。

有名校もこのエリアにあり、スタンフォード大学やUCバークレー大学など。

 

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データサイエンスとは科学そのもとは違います。データサイエンティストはデータを用いて調査研究を

行います。

小売業において、どのような製品がいつ売れるかということをデータから分析し、次のシーズンに何を

仕入れるかを見出します。

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テックカルチャー企業においては、改革、変化、付加価値、新しい考えを人々に提供することにより会社と

技術者が成功を収める。

マイクロソフトでは、社員は4半期ごとにレポートを提出しなければならない。このレポートを作成する

には2日を要する。テックカンパニーにおけるコア優先事項、どう改善したか、4半期ごとにどの程度成長

したか等を報告しなければならない。

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テックカルチャー企業のうちマグ二フィシェント・セブンと呼ばれる7社だけで、アメリカを代表する

S&P500社の時価総額の3分の1を占める。

2025年前半のアメリカのGDPはこれらの企業のデータセンター建設に伴う投資によって牽引された。

これらの企業は、インターネット通販、ソーシャルメディア、クラウドプラットフォームなど。

 

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2025年第1四半期の世界的ベンチャーキャピタル投資の半分(550億ドル)はベイエリアの

スタートアップ企業に向けられた。2番目はニューヨーク、3番はロンドン、次はロサンゼルス。

 

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アメリカの多くの人たちはAIとは何かを正しくは知らない。CBS放送、ABC放送、アレクサによると

2025年に最もなされた質問は「AIとは何か?」である。

AIとは何か、AIが何をしてくれるのか。それはテックフィールドで働く人とそうでない人で異なる。

そして多くの人、多くの地域の人はテックフィールドでは働いていない。

AI はパターンを認識できるコンピューターの頭脳のようなもの、そして人間のように学習できるもの。

最も重要なことはAIは不完全なものであり、難しく、あなたがやりたがらない退屈な仕事をするもの。

私たちはロボットを作ることができる。それらは人間のために、難しく、危険な仕事を早くすることが

出来る。それは機械だから。

 

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AIは写真を見てそれが何かを言うことが出来る。人の話を聞いてスピーチの言葉にできる。

一例として、グーグルジェミニのビデオジェネレーターを使うと、AIは多くの写真、音声、音楽、

ライティングを理解できるので、あなたはそれにより良い映画を作ることが出来る。

 

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テックカルチャーで働く人たちの平均年収。ベイエリアで働く人たちは日本に比べて、エントリー

レベルでは約6倍(約3000万円)、シニアレベルでも約4倍(約5300万円)と多い。

これは平均だからマグ二フィシェント・セブンならばもっと高い。

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アメリカでの2024年の平均年収は84,000ドル。これは前年から2,000ドル増えただけで、増加は

大きくない。

ファミリーとしての平均年収は144,500ドルであり、84,000ドルの2倍より小さい。ベイエリアの

テックカルチャー企業で働くエントリーレベルの人の年収より低い。この大きなギャップは問題である。

裕福な人たちが流入してくることにより、元々住んでいた裕福でない人たちが住めなくなり追い出される。

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テックカルチャー企業は4,000億ドルをデータセンターとインフラのために費やした。

写真のデータセンターはカリフォルニア州、バージニア州、テキサス州のもの。データセンターは

もっと小さな州でも建設されるようになりつつある。そしてそれらは地方エリアに造られる。

膨大な数のコンピューターが激しく稼働するため、エネルギーの消費は大きく、コンピューターの

冷却のために大量の水が必要となる。電力消費量は増え、電気代は価格に転嫁される。

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テックカルチャー企業のトップ達は企業に有利な状況を得ようと、トランプ政権に働きかける。

データセンターの設立に関し、37の州では税金を免除することが決まっている。

これらの企業はアメリカの株式市場にも影響を及ぼし、アメリカの経済にも影響する。

これらの企業が及ぼす富と、そうでない人たちとの不均衡は問題である。

アメリカの富裕層トップ10のうち、投資会社のトップ、ウォーレン・バフェット氏を除く他の9人は

皆テックカルチャー企業のトップである。

No.1はテスラ、スペースXを率いるイーロン・マスク氏である。

AIバブルではないかと言う人もいるが、それを今言うのは難しい。AIの可能性はまだまだある。

 

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テック企業の政治への働きかけの一例。マスク氏はウイスコンシン州最高裁の判事選挙有権者に

100万ドル(約1.5億円)を寄付した。民主党寄り判事と共和党寄り判事の選択に影響を及ぼすことが目的。

マスク氏はスペースXを経営し、スターリンク衛星通信を要している。スターリンク衛星は地球を

とり巻いており、アメリカ軍との関係がある。

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テック企業のトップはロビー活動を行い、議会へ送りたい人のために政治的な資金の寄付を行う。

トランプ大統領を彼らの好ましい方向に向けたいと活動する。

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トランプ政権が前の政権と異なる点。

トランプ大統領は議会の承認無しに関税を発動した。

移民局による不法移民の検挙強化、国境警備の強化も実施。数日前にミネソタ州で痛ましい事件が起きた。

アメリカ経済にメリットが無いという理由で、多くの国際協定から離脱した。

パリ温暖化抑制協定、イランの核兵器協定など。

報道機関への攻撃もなされる。政策のアナウンスにはXが使われる。彼に否定的なスタッフは解雇される。

第2次世界大戦以降の大統領でこのようなやり方をした人はいない。

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バーモント州出身の民主党上院議員、バーニー・サンダース氏は、わずかな人たちが大きな富を持ち

多くの人たちが貧乏では、国は道徳的にも経済的にも存続することはできないと訴えた。

 

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講演のあと、ブライアンさんは多くの質疑に対応してくれました。

トランプ大統領をどう思うかという直球質問から始まり、日本の印象、なぜ日本へ来て日本語を学ぼうと

思ったか、など多くの質問に答えてくれました。

ブライアンさん、ありがとうございました。

 

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聴講者の皆さん、参加ありがとうございました。

                   (ホームページ担当 人材育成部会 ボランティア 中野一男)

 

 

 

 

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