今回の講師は、ドイツ出身の
Adrianさんです。
Adrianさんは、6か月前に岡崎に
来られ、現在博士号取得のため、
国立分子学研究所にて化学の
研究を進めています。
今回は、ドイツの歴史、東西統一
の影響、Adrianさんの出身地の
文化、食べ物、ご自身の生活など
についてご説明をいただきました。 |
まずは、イントロ。
オクトーバーフェストは
ミュンヘンで開催される
世界最大規模の祭り。
ビールの値段は20年で約
7割上昇し、1杯1500円
程度になった。 |
ノイシュバンシュタイン城は、
世界有数の観光地、
多くの観光客が訪れる。 |
首都ベルリン。
クラブは多くの客で賑わう。 |
ドイツは過去多くの時代に
おいて分割されていた。
ローマ人でも統一でき
なかった。 |
中世は混沌とした時代。
魔女狩りとして、女性を
ケージに入れて川に流す
ようなことも。
宗教的な戦争は30年も
続いた。 |
ドイツは1813年までナポレオン
によって占領され、ナポレオン
は多くの小さい州を作った。 |
ヒトラーは独裁政治を行い
世の中の状況は一層悪く
なった。
刑務所に続く鉄道線路が
あった。 |
第2次世界大戦後、西ドイツは
英、仏、米に占領され、東
ドイツはソビエトに占領された。
鉄のカーテンの建設が1961年に
始まった。 |
鉄のカーテンは1989年11月
9日に取り壊された。
1990年10月1日が正式な
東西ドイツの統一の日であり
国民の休日となっている。 |
東西ドイツの統一について
人々の受け止め方は複雑。
Adrianさんのお母様は、長年
友好関係にあり文通をして
いた東ドイツの友人と、
統一後自由に行き来できる
ようになったにもかかわらず、
間柄がギクシャクした。
東ドイツの人々からすると、
国や文化、労働が西ドイツに
奪われたと感じたようだ。 |
Adrianはさん1994年、米国
ルイジアナ州で生まれた。
しかし育ったのはドイツ。
お母様は良く転居されましたが
Adrianは一か所で育ちました。
米国とドイツ両国の国籍を
持っている。
18歳の妹さんがいる。
|
また、Adrianさんは長年
親交を持っているペンパルが
千葉に居て、今回日本に来て
初めて会うことができた。 |
ドイツの教育制度は、19歳で
実業(大工、工事者など)面
に進む人と、大学へ進学する
ためのAbitur取得に分かれる。
AdrianさんはAbiturを取って
大学へ進学、妹さんも現在取得中。 |
Adrianさんが育ったミュン
スタ地方は田舎の町。
訪れてあちこち回るには
自転車が便利。
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デュルメンには、欧州で
最後の野生馬の生息地が
ある。 |
デュルメンにはまた特別な
スポーツカーメーカーが
ある。
BMWのエンジンを使う以外は
全て自社製だが、価格は
2500万円以上。 |
ミュンスタはまた穀物と
その蒸留業が盛んで、Sasse
などのウイスキーがあり、
各蒸留所ではガイド付き
ツアーが行われている。
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ミュンスタは人口約30万人で
岡崎より少し小さい町。
住民の多くは、学生か大学に
関係した人々。
Adrianさんは片道5分の自転車
通学。午前は講義、午後は化学
実験が基本パターン。
食事は自炊、昼も食事に戻る。 |
ビールを製造した後のモルトは
加工され、香ばしいパンに
なる。 |
シュテンフェストでは、人々は
木や粘土で出来た鳥を撃ちます。
成功した人は王として祝福され
る。
町のバンドが音楽を演奏し、
大量のビールが飲まれる。 |
ドイツでは多数の地方ごとの
パンがあり、約3000種もある。
ドイツのパン作り文化は、
ユネスコの文化遺産にも
なっている。 |
ドイツの北方ではコーヒーより
も紅茶が飲まれる。
キャンディの塊を最初にカップ
に入れ、それから紅茶を注ぐ。
クリームかミルクを加え、
決してかきまぜないのが流儀
だそう。 |
プレゼンの後、語学、スポ
ーツ、環境、難民など多数の
質疑がなされた。
岡崎に来てからの6か月間で
イヤな思いをしたことがない
とのうれしいコメント。 |