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マンスリーイングリッシュサロン 2021/7 アメリカ

公開日:2021年07月15日 最終更新日:2023年01月05日

タイトル マンスリーイングリッシュサロン 2021/7 アメリカ

詳細

今回の講演者は、ニューヨーク
出身のTrevor LaClair さんです。
Trevorさんは、現在岡崎市内で
栄イングリッシュアカデミーを
運営されています。
また、OIA主催英会話教室の
講師も務められています。
今回は米国政治シリーズの
3回目として、「トランプから
バイデンへ」と題して講演を
いただきました。

米国の大統領選挙は長い期間
を要し、選挙の2年前から
始まる。バイデン氏は
ペンシルベニア州出身、
1972年より上院議員を務め
長い政治経験を持つ。

バイデン氏は、3回目の
大統領選トライ。
今回水色州でトランプ氏に
勝利し大統領となった。
バイデン氏は78歳と高齢で
あるが、副大統領には若い
女性かつマイノリティの
ハリス氏を選んだ。

大統領選挙に不正があると
訴えるトランプ支持者が
選挙の最終決定を阻止しよう
として連邦議事堂に乱入した。

トランプ氏は在任中に2度弾劾
裁判にかけられた唯一の人。
下院では51%以上の賛成で
弾劾審議に進むことが可決
される。その後上院に移され
弾劾裁判となるが、有罪と
なるのは67%以上の票決が
必要。このためトランプ氏
の弾劾は否決された。

バイデン大統領は就任後すぐに
多くのエグゼクティブオーダー
に署名した。エグゼクティブ
オーダーは議会の承認を得ずに
実施できる政策。トランプ氏が
覆したオバマ氏の政策の多数を
再度復活させた。
パリ協定への復帰、移民政策
の変更、イラン対応など
歴代大統領の中でも異例に
多いエグゼクティブ
オーダーを発効した。

トランプ氏が積極的では
なかったコロナ感染防止の
ワクチン接種をバイデン氏は
強力に推進した。
トランプ政権時に比べバイデン
政権下では接種数は10倍に
増加。
現在ワクチン接種率が70%に
達する州が多くなっている。

バイデン氏はコロナ禍による
経済的ダメージの回復策も
強力に推進。
1.9兆ドルの追加経済対策を
実施、アメリカ国民に一人
1400ドルの支援金を支給。
就任後、3か月間の労働者数
増加は歴代大統領の中で
バイデン氏が最も多い。

移民に寛容なバイデン氏は
トランプ氏の締め出し政策を
転換し、バイデン政権では、
メキシコからの入国者が急増
している。

バイデン氏就任後の最初の
ビッグイベントはG7会議。
イラン核合意協議への復帰、
ロシアによる選挙時の
サイバーアタック停止要望
など実施。

バイデン氏の大統領就任後の
支持率は歴代大統領と同等。
トランプ氏の支持率は40%と
低かったが、このレベル以下
には下がらず。

上院、下院での議席数はバイ
デン氏の民主党が優勢では
あるが余裕はない。
特に上院は50人対50人で同数。
これにハリス副大統領の1議席
を加えてかろうじて過半数。
下院も過半数ではあるが、差は
小さい。下院議員の任期は6年
で1/3ずつ改選される。次回の
改選は2022年であり、この
結果次第では勢力図が変わる
際どい状況。

法規の大きな変更には、上院で
半数の50ではなく60人の賛成が
必要であり現在の民主党議席数
では難しい状況。

首都ワシントンDCは特別区で
ありどこの州でもない。
しかし、人口は多く税金も
他の州と同様に払っている。
ならば51番目の州になっても
しかるべしとの考えもあり。
州になると上院で2議席を持つ
ことができるため、上院での
共和、民主の勢力図に直接
影響する。

最高裁判決は、米国社会に
大きな影響を与える。
米国最高裁判事は9人で保守派、
リベラル派がある。
昨年大統領選直前に一人の
リベラル派判事の死亡に
伴い、トランプ氏は民主党の
反対を押し切り、保守派
判事を即刻強硬指名した。

トランプ氏の弾劾裁判に際し、
共和党のCheney氏は造反して
賛成票を投じたため、党の
役職を解任されStetanik氏が
後任となった。
トランプ氏の影響力の例である。

次回2024年の大統領選に
トランプ氏は立候補可能か?
トランプ氏は2期大統領を
務めていないので規定上
立候補は可能。
2022年の下院議員選挙後、
活動が活発となるであろう。

講演後、Trevorさんは多くの
Q&Aを行ってくれました。
銃規制、バイデン氏の2期目の
可能性とハリス氏の可能性、
世界の警察としての米国の
ありかた、バイデン政権後の
米国民の日常生活変化など
多くの質問に対して答えて
いただきました。

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