おかざき市民活動情報ひろば人材育成部会活動紹介マンスリーイングリシュサロン 2022年5月 オーストラリア

マンスリーイングリシュサロン 2022年5月 オーストラリア

公開日:2022年05月15日 最終更新日:2023年01月05日

タイトル マンスリーイングリシュサロン 2022/5 オーストラリア

詳細

今回の講師は、オーストラリア出身の
Sarah Linekerさん(以下セラさん)
です。
セラさんは愛知県在住17年。
講演では、日本在住に至るご自分の
歴史、ホームタウンであるポート
ランド、オーストラリア、英語習得に
ついて、興味深い話を盛り沢山紹介
していただきました。
ポートランド出身というと米国の
ポートランドと思われることが多い
そうですが、世界にはこの地名が
14か所あるそうです。

セラさんは、5年生の時に日本
から訪れた教師に日本語を
習ったことなどから、
日本文化に興味を持つように
なり、高校では日本語を習得
した。
10年生の時に学校の旅行で
初めて日本(京都)を訪れた。
それはまた初めての海外旅行
であった。
ぜひ日本をまた訪れたいと
考え、1年間の交換留学生と
して愛知県(旧)津島女子
高校で学んだ。

オーストラリアに戻り高校
卒業、バララット大学で
2年間勉強した後、ワーキン
グホリデービザにて名古屋を
訪れ、英会話学校の教師と
して18か月滞在。
オーストラリアに戻った後
日本語を使う仕事をするため、
日本人旅行者が多いケアンズ
に移った。
大学も当地のジェームス
クック大学に移った。

大学卒業後JETプログラムに
参加し、岡崎市にて4年間
仕事を行った。
岡崎市役所国際課にて通訳や
翻訳業務のほか、OIA主催の
英語関係のセミナー、イベ
ント対応を行った。
2005年にJETプログラムに
参加して以来、現在愛知在住
17年となった。

JETプログラムを終えた後も
岡崎市に留まり小学校で
英語教師(ALT)として
5年半働いた。
その間、自身の英会話教室
をLibraにてスタートした。

結婚後は阿久比町へ転居し
たが、小学校教師とLibra
での英会話教室を継続した。
子供が生まれて以降は、Libra
と阿久比での英会話教室を
続けた。教室は時には子供
連れで実施。
現在お嬢さんは6歳と4歳。

セラさんのホームタウン、
ポートランドはオースト
ラリア南東ヴィクトリア州
の南西部に位置し、州都
メルボルンから西方約360㎞。
東京・岡崎間とほぼ同じ距離。

ポートランドは古い歴史を持つ
町。バッジ、ビム世界遺産
は原住民が定住した最も古い
ものの一例。
少なくとも6600年前から水産
養殖(ウナギの1種)が営まれ
ていた。

この地方の原住民の生活は他の
地域とは異なっていた。それは
寒い気候による。動物の皮で
毛布や敷物を作った。
また、ゲンディジマーラ人は
木や芝で住居の小屋を作った。
石器の道具が使われた。

欧州から移住者が訪れると
原住民との戦いが起きた。
それは1830年代から1860年代
まで続いた。
この戦いで原住民は最大
6500人、移住者は約80人が
死亡したと推定された。

2007年連邦裁判所は、14万
ヘクタールの土地と水をゲン
ディジマーラ族のものと
認めた。
2011年にはさらに4千ヘク
タールが追加された。

ポートランドは美しいビーチ
と景観に囲まれた海沿いの
小さな町。
人口は約1万人、オースト
ラリアで最も繁華な港の
一つ。

ポートランドは漁業が盛ん。
様々な漁獲があり、約3千万
ドルの輸出と町への収益を
もたらす。
また、アルミ精錬所はオー
ストラリアで3番目の規模。
風力発電も南半球で最大
規模の一つ。

観光業も重要産業の一つ。
250㎞に及ぶウォーキング路が
あり、森、川、崖、湾の景観
が楽しめる。
公共交通機関ではない旅行者
用トラムがある。

この地方では様々なスポーツが
盛ん。
フットボール、ネットボール、
クリケット、ゴルフ、ホッケー
、サッカー等。

日本と夏、冬は逆である。
ポートランドでは夏の暑さも
冬の寒さも厳しくはない。
冬に雨が多いが、雨量は
岡崎の半分程度。

オーストラリアは6つの州と
2つのテリトリーからなる。
政治制度は連邦議会立憲
君主制度。
人口は約2600万人、国土は
日本の約20倍。
オーストラリアの人口密度
は日本の約1/100。

スコット、モリソン首相と
エリザベス女王。

首都はキャンベラ、その他の
大都市は、シドニー、メル
ボルン、ブリスベン、
パース、アデレード。

オーストラリアには移民系の
人が多く、その割合は30%
近く、それは主要西欧国の中
で最も高い。

オーストラリアは世界13番目の
経済規模、個人収入は世界
10位、軍事費は世界13位。
オーストラリアの暮らしの質、
民主化、健康、教育、自由経済
等は高いランクにある。

今月オーストラリアでは議会
選挙が行われる。
主要な争点は、コロナ対応、
予算と経済、税制、気候変動
対応、国境問題、健康、教育、
その他。

英語習得についてのキーポイ
ントは、毎日英語に触れて
いること。
セラさんのお嬢さん二人は
日本の通常の幼稚園、小学校
に通っているが、上手に
英語を話す。
それは生まれた時からセラ
さんがが彼女たちに対して
英語を話し、彼女たちは英語
を聞いて育ったから。
現在はPC、スマートフォン、
TVなどで英語はいくらでも
聞くことができる。
毎日英語に接することが重要。
また、言葉だけでなく文化の
習得も併せて。

Q&Aの冒頭で、セラさんから
アメリカとオーストラリア
英語の違いの説明があり
ました。
単語自体の違い、スペルの
違い、発音の違いなど。

大人に英語を教える上での
難しい点は→その人が英語勉強
に十分な時間を持てないこと。
初訪日時の体験→うどん屋で
英語メニューがなかったため
外の見本を指さして注文した。
コーヒーに入れるミルクを
フレッシュというのに驚いた。
その他、ダジャレやジョーク
なども話していただきました。
盛りだくさんの興味深い話
ありがとうございました。
(文責、人材育成部会
  ボランティア 中野一男)

この記事を見た人はこんな記事もチェックしています