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マンスリーイングリシュサロン 2023年3月 韓国、アメリカ

公開日:2023年03月07日 最終更新日:2023年03月25日

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今回の講師は、韓国系アメリカ人のEric.E.Yimさん(以下、エリックさん)です。

エリックさんは、ヤマサ言語文化学院で日本語の勉強をしています。

昨年8月には、子供ワールドレクチャーの講師も担当し、日本語で子供たちに韓国の説明をして

下さいました。

今回は、韓国、アメリカ、世界の3セクションに分けて興味深い内容を説明して下さいました。

 

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エリックさんのご両親は韓国人。エリックさんは東海岸のペンシルベニア州で生まれ、1歳のときに

西海岸のカリフォルニア州へ転居。カリフォルニア州オレンジカウンティ(ロサンゼルスカウンティの

南隣り)で育ちましたが、韓国にも約15年住み、また大人になってからのほとんどを海外各国で

過ごしています。

 

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今回は、韓国系アメリカ人として、アメリカ、韓国、その他の国に住んだ経験を紹介。

講演のメインテーマは、アイデンティティ。

エリックさんは現時点でアイデンティティということに対する回答を持っていないし、それは複雑で

混沌としたもの。

 

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エリックさんの趣味は、サイクリング。折り畳みタイプの自転車を持っており、どこの国へ行くときも

運んで行き、それぞれの場所で走っている。

写真左は、エリックさんの好きな韓国の小説家。

エリックさんは、20人の日本の小説家の本を読み日本語の勉強をした。村上春樹氏は好きな小説家。

右は孔子。

 

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孔子の言葉でエリックさんの好きなもの。

「3人で歩けば、一人は自分の先生になる。」⇒「他の人から何か学ぶことがある。」

 

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エリックさんは、18歳までのほとんどの教育をアメリカで受けた。

韓国にも3回、数年ずつ住んだ。大人になってからのほとんどの期間を海外で過ごしている。

日本は8か国目の海外生活の地。5か国語を話し、大学で10年間働いた。

 

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エリックさんの育ったところ。カリフォルニア州オレンジカウンティ。

ロサンジェルスカウンティの南側に隣接する地域。

 

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オレンジカウンティの住宅。

 

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オレンジカウンティの町。芝生やパームツリーが多い。

 

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オレンジカウンティは画一的に裕福なエリアとして認識されているが、それはそういう面ばかりを

伝えるメディアの影響が大きい。

 

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実際には貧富の差は明確に存在する。市別に見ると、茶色の濃い市ほど平均収入が高い。

 

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この地域の高校。

アメリカの学校は土地が広いため、複層階建ての校舎は少なく、芝生の運動場がある。韓国は逆。

 

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アメリカでは16歳で運転免許が取れるので、車で通学する高校生が多い。

車のルーフにサーフボードを積んで、授業が終わったらビーチへ行き、サーフィンを楽しんだり。

 

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アメリカでは、文化的なアイデンティティについて広い定義を持っており、誰もが適切な条件に

合えば、アメリカ人になれる。

これは、アメリカやカナダなどいくつかの西欧国の特性である。

エリックさんは人種差別的な扱いを受けた経験はないそうです。それはエリックさんが育った時代と

カリフォルニアの進歩的、革新的背景によると思われる。

 

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アメリカ対韓国のサッカーの試合があって、エリックさんがどちらを応援するかと聞かれたら、

聞いた人がアメリカ人ならアメリカを応援すると答え、聞いた人が韓国人なら韓国を応援すると答える。

もし両方の人から同時に尋ねられたら、私はサッカーが嫌いだから興味ないと答える。

これは外交的手法です(笑)。

 

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エリックさんが韓国で暮らした町はテジョン。ここは科学技術都市。

KAIST大学は韓国のMITとも言われるハイレベル校。授業の80%は英語で行われ、グローバル化を進めている。

 

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韓国のシリコンバレーとも言われる Daedeok Innopolis は先進研究学園団地であり、多数の研究、

教育機関があり、半導体などの研究が進められている。

 

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韓国の小学校。アメリカとは違い3階、4階建ての校舎と土のグラウンド。

 

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韓国では制服も規定される。校則は色々あり、この写真とは違いエリックさんの時代には髪も

スポーツ刈り、朝礼もあったそう。また、体罰もあったそう。

 

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韓国大学。エリックさんはここで韓国研究の修士学位を取得。

友達の多くは外国人。

エリックさんは大学では、国際関係、中国について勉強した。

ジュニア(3年生)のとき、韓国、早稲田、香港の各大学でも勉強をした。

 

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エリックさんは Woosong大学で助教授として約10年働きました。  

国際人事、教師、通訳と三つの仕事を担当。仕事環境は国際的。多くの仕事をこなし厳しいものだった。

24歳で最も若い教授となり、生徒の方が年上のこともあった。

国際的人事を担当し、海外の教授の採用も担当し、350人もの人と面接した。

大学での状況は常に流動し続けており、落ち着くことはなかった。

 

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エリックさんは8カ国に住んだ経験があり、国旗の大きさが住んだ期間の長さを示す。

これ以外にも25カ国を訪れたことがある。

 

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韓国人としてのアイデンティティの定義は厳しいものがあり、エリックさんを韓国人ではないと

言う人もいた。話す言語によるものが大きい。

結論として、アイデンティティとは以下のような事柄による。

人々が私を認める状況、言語、食、習慣、肉体的外観やファッション、親からの影響など。

 

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アジアの人とアジア系アメリカ人ではファッションが異なる。

右写真)日本人で普通にみられる服装は、アメリカではフォーマルな感じとなる。

 

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講演のあとはQ&Aに対応していただきました。

エリックさんの名前の漢字表記や、日本経済発展へのアドバイスという難題にもご自身の意見を出して

いただきました。

また、勉強は高齢になってからでも出来る。アメリカで大学に行くなら、自分が何を勉強したいかに応じて

東海岸、西海岸、あるいは自然豊かな州など行先を選ぶのが良い。費用も考慮が必要とのこと。

エリックさんはあと1年日本に滞在する予定。アメリカに帰国後は、政府機関の海外関係部門、国務省

などで働きたいそうです。

興味深いお話ありがとうございました。

                        (文責 人材育成部会ボランティア 中野一男)

 

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