マンスリーイングリッシュサロン 2024/5 リヴィエラ(イタリア、フランス)
公開日:2024年05月20日 最終更新日:2024年05月24日

今回の講師はイタリア生まれの Daniel Dawson さん(以下ダニエルさん)です。
イタリア生まれですが、アメリカ生活、日本生活が長く、また大学在学中はフランス、リビエラで
生活と国際色豊かな人です。
また、料理が得意で料理教室も開催しています。
今回は多彩な経験の中で、リビエラについてたっぷりと説明して下さいました。
もっとコレステロールが少なくスリムであればもっとハンサムだっただろうとのことです。
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ダニエルさんの年齢と暮らした国。
4歳までイタリア、その後アメリカへ転居し17歳まで生活。
18歳~23歳までフランス、24歳~27歳まで再びアメリカ。その後、日本へ転居し20年近くなる。
大学在学中、交換留学生として南仏の町に数年居住。リビエラと言われるエリアでの生活を送った。
リビエラでの生活が出来たこと、また今日その経験を共有できるのは、"opportunity" ということで
今日のキーワードだそうです。
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1995年から1997年にシェンゲンビザが有効となり、EU圏各国間はパスポート等無しに自由に
行き来できることになった。上図青色がシェンゲンビザ有効国。
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リビエラはイタリア北西部、モナコ、南フランスの地中海に面した地域。
上図の青色で囲まれた海岸沿いの地域。
リビエラという言葉は元々イタリア語であり、フランスの人々はコート・ダジュ-ルと呼ぶ。
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景観の良いリビエラは色々な映画の場面としても登場する。
(左上)Mr.Bean's Hollyday (2007) 、(左下) Murder Mistery (2019)
(右)To Catch a Thiet (1955)、ヒッチコック作品。
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リビエラ全体のうち、イタリア側をイタリアン・リビエラ、フランス側をフレンチ・リビエラと呼ぶ。
イタリアン・リビエラの代表的景勝地、ポルトヴェーネレは世界遺産となっている。(赤丸)
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山が迫った狭い海岸線。美しくカラフルな古い建物。青い海と空。
夕暮れ時には建物に夕日が反射して素晴らしく美しい。
ボートに乗っての見物も良し、海で泳ぐのも良い。
気候は夏でも涼しく、7月、8月の中旬でも午後6時を過ぎたらもう1枚服が必要。
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古い教会や城を見物するのも良い。ライトアップされた岩肌も美しい。
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建物は互いに狭い通りを挟んで建っている。このため太陽の日差しが遮られ夏でも涼しく
空調機器は不要。
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ロマンチックな景観の場所も多い。カップルで訪れるに最適な海に面した窓(左上)もある。
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優雅な食事を楽しむことができる。
美しいテラスで朝食にはクロワッサン、カプチーノ、ホカッチャ、フルーツなど。味噌汁はない(笑)。
昼食、夕食には海産物。海産物は豊富なので安価である。
シュノーケリングができる人は自分で獲ることも出来る。
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素晴らしい景色が見られるレストランも多数。
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次にフレンチ・リビエラ。リビエラ主要エリアを南に下るとサン・トロペ(青丸部)。
歴史的背景と素晴らしい風景が見られる。
イタリアン・リビエラとは少し様子が変わり、裕福な人々、国際色豊かな人々が訪れ、
フランス人だけでなく欧州全般からの人々、ロシア人、近年はアメリカ人も訪れる。
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ここではフレンチタッチを感じることができる。フレンチタッチとは食、人、背景、言語などで
イタリアン・リビエラとは異なる点を言う。
ボンジョルノではなくボンジュールが聞かれる。コーヒーの注文の言葉、カプチーノの表現もイタリア語
とフランス語の違いが聞かれる。
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伝統的な港であり、朝4時から起きて働く漁師のシンプルなボートも豪華なヨットも分け隔てなく共存する。
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ここでは多くの芸術家がインスピレーションを得て創作に取り組み、多くの絵画が残されている。
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豪華な邸宅の数々。
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セレブリティ達のファッション。右の女性のファッションは奇抜。
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ビヨンセ、ブリジット・バルドー、ケイト・モス。
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パパラッチによって撮られたと思われる写真も多数。
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昔のフランスと日本の関係について。支倉常長(はせくらつねなが)は約400年前に世界を1周した。
主君の伊達政宗の命により大使としてフランスを訪れた。公式な記録に残る最初の日本人のフランス
訪問である。欧州の人が指を使って食べ物を切り分けていたのに対し、日本人は2本の小さな
スティック=箸を使った。これは驚きであった。
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海岸沿いのカフェ、レストラン。涼しく美しい。家族で、あるいはカップルで過ごすのに良いところ。
レストラン、プール、バンガローなどがあり、リラックス、自由、おいしい食事、音楽などを
良い人々と楽しむことができる。
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イタリアンフードに似ているが、フレンチフードは異なる。
ゆで卵とトマトはイタリア人には合わないが、フランス人は好む。またフランス人は甘いパンを好む。
フランス人は沢山のオレンジジュースを飲み沢山のフルーツを食べる。
オイスターはレモンを絞って食べる。フォークは不要でそのまま殻から外れてズルっと食べられる。
フレンチワインも良い。ロゼの赤と白の中間のものが良い。
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バゲットもフランスの代表的食品。フランスでは食べ物もカラフルなものが多い。
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夕食の時間は遅い。9時あるいは10時から始まることもある。
ドレスコードがあるわけではないが、白い服を着る人が多い。
美味しい食事とフランスのシャンパンで乾杯。

講演のあとは、Q&Aコーナーにて多くの質問に答えてくださいました。
イタリア人の国民性、多くのイタリア人のように人生を楽しむためのアドバイス、イタリア人男性が
女性をもてなす方法、地中海料理についてのリコメンドなど多数。
さらに "オー・ソレ・ミオ" を歌って下さいとのリクエストがあり、なんと本当に歌って下さるという
サービス精神旺盛のダニエルさんでした。
講演、Q&A、歌唱ありがとうございました。

今回も多くの方々にご参加をいただきました。ご参加ありがとうございました。
スクリーンが従来のものより一回り大きくなったので、少しは見えやすくなったかと思います。
次回以降もぜひご参加ください。
(ホームページ担当 人材育成部会ボランティア 中野一男)