おかざき市民活動情報ひろば活動紹介国際協力マンスリーイングリッシュサロン 2024/3 アメリカ(ミネソタ州)

マンスリーイングリッシュサロン 2024/3 アメリカ(ミネソタ州)

公開日:2024年03月05日 最終更新日:2024年03月08日
登録元:「人材育成部会

 

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今回の講師はアメリカ、ミネソタ州出身の Abigale Christensonさん(以下アビゲイルさん)です。

アビゲイルさんは日本在住2年、岡崎市の学校で英語の先生をしています。

昨年12月の ”英語でチャット” のコーディネーターとしても参加してくださいました。

今日の着ておられる服については後に説明。

 

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アビゲイルさんの説明は面白い仮設定から始まりました。

皆さんが飛行機に乗ってアメリカに向かっているが、乱気流のため緊急着陸をすることになったと

機長よりアナウンスが入る。着陸地はミネソタ。ミネソタってどんなところ?

心配ありません。あなたのそばに居るのはミネソタで生まれ育った人です。私があなたのツアー

ガイドをします。

 

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ミネソタはアメリカで12番目の大きさ、人口は約600万人、75%の人が欧州系の人。

 

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ミネソタの歴史は多くのアメリカの歴史と類似しています。

ダコタ族やオジブア族などの先住民がいたが、1600年代にフランス人が貿易のために入ってきた。

1800年代には欧州系の人々はミネソタを植民地化していった。アメリカ先住民は小さな保留地に

押しやられた。

1858年5月11日にミネソタはアメリカ32番目の州となった。

 

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ミネソタ州の名前の由来は空の色を映した水から来ています。

ミネソタ州には11,842の湖があり、「10,000湖の地」と言われ、また「ほりねずみの州」、

「北極星の州」とも言われます。

 

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ミネソタ州の花はアツモリソウ、木は赤松、鳥はハシグロアビ。

しかしジョークとしてミネソタ州の鳥は蚊とも言われます。水が多いため夏には非常に蚊が多い。

夏にミネソタに来る人は蚊に十分注意が必要です。

 

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ミネソタでは四季があり、極寒の冬と高温多湿の夏が良く知られる。

しかしアビゲイルさんが日本に2年住んでみてミネソタの高温多湿は日本ほどではないと言える。

 

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冬はスノーモービルや氷上の釣りが盛ん。

しかし何と言っても冬の楽しみはアイスホッケーゲーム。今日アビゲイルさんが着ているジャージーは

ミネソタのホッケーチームのもの。

ローラースケートの発祥はミネソタ。ホッケーチームの選手が夏場も練習できるように作ったのが

始まりだそう。

 

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冬場朝4時に出勤する様子。何枚も重ね着をした上にジャケット、冬用コート、手袋、帽子、スカーフ。

それから車を雪の中から掘り出す。雪上の交通状況も大変。雪のきれいさなど忘れてしまう。

 

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ミネソタはポピュラーな観光地ではないので、観光スポットは少々限られる。

多くの観光地は北部サイドにある。滝や湖、スプリットロック灯台など。

モールオブアメリカでは衣類に税金をかけないので、他州から多くの買い物客が来る。

ここには500を超える販売店とレストラン、映画館、アミューズメントパークがある。

 

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ミネソタ州出身の著名人は、ミュージシャンのプリンス、オズの魔法使い出演のジュディ・カーランド、

スヌーピー作者のチャールズ・シュルツ、ミュージシャンのボブ・ディランなど。

 

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次に食べ物。ミネソタではオーブンで調理されたホットディッシュが人気、寒い冬にはとても良い。

チーズバーガーもおいしいが熱いチーズが中から溶け出るのでやけどに注意。先にナイフとフォークで

切り分けるのが安全。

大規模コーヒーチェーンのカリボウコーヒーもおいしい。スターバックスより良いと思う。

ミネソタで開催されるフェアでは、色々な食品がスティックに刺した状態で供されるのもポピュラー。

ベーコン、ホットディッシュ、チキン、ワッフルなど色々あるので、本当のミネソタの食を味わうなら

ぜひスティックでもどうぞ。

 

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ミネソタの有名事項。伝説の巨人木こりポール・バニアン。ミシシッピ川や湖を造ったと言われる。

ポストイットの製造メーカー3Mの本社、アメリカの巨大小売りチェーン店ターゲット本社もミネソタ州

にある。マヨクリニックは世界的にベストの病院だと認定されている。

ミネソタ州フェアではスティックで供される食品をどうぞ。

 

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次にアビゲイルさんが最も話したいこと、ネソタ州の人々の人間性、気質。

友好的、感情抑制、礼儀正しい、衝突を避ける、自嘲的。”Sorry” という言葉をしばしば使います。

隣人のヘルプをしたり、コーヒーを一緒に飲んだりしても、それ以上深く踏み込みません。

距離を保ちたいという感情はスカンジナビアに根差すものかも知れない。

 

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感情をストレートには表現しない。

車内が暑いからエアコンをONにしてとは言わず、「なんかちょっと暑く感じない?」と言います。

レストランでの食事についてウエイターからどうですか?と聞かれた場合に、「良いです。だけど

私はウエルダンで注文したかな?」と自分が間違ったかのように言います。

正しく調理されていないという不満をストレートには言いません。

 

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YES、NOについてもダイレクトに言わないミネソタ特有の表現があります。

YESなのかNOなのか、一般の人には分かり難い遠まわしの表現で、

これは日本でも良く言われ、似通ったところがあります。

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アメリカでよくある4ウエイストップの交差点。4方向全ての車が一旦停車し、先に停車した

車から発進するのがルールです。

最初は皆他の人にどうぞと譲りあいますが、そのうち自分が最初だったかなと考えます。

それで2台の車が少し動きだした時に、また互いの譲り合いが始まり、その間に結局他の車が

行ってしまうというような状況が起きます。誰もがイラっとしますが、礼儀正しさは保たれます。

 

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その他、ミネソタ特有の言葉、表現。

you betcha ⇒ certainlyと同様 、Uff-da ⇒ 重い荷物を運んでやっと腰を降ろして休むような時に言う,

geeze ⇒ 好きではないことを示す、Ope ⇒ 混んだスーパーの売り場で2台のカートの間を通らせて

もらうような時に言う。

 

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次は ”ミネソタグッドバイ” という訪問先からおいとまする時の長い長い挨拶。

そろそろ帰ろうと言い出してからも長い会話の繰り返し、残った食べ物をゲストに持ち帰ってもらう

会話のやりとり、ハグの繰り返し、帰路の安全を願う会話など延々と続き、40分を超える挨拶を経て

やっと車へ移動となる。

 

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現在のイベント。

・ミネソタ州の州旗の変更。現在の旗は先住民を追いやるような攻撃的イメージを感じさせることが非難

 されている。変更案は北極星と湖をイメージしたもので2024年5月11日から正式に採用される。

・サンクスギビングデイには毎年違った州から2羽の七面鳥がホワイトハウスに届けられ、大統領から

 放免される。2023年はミネソタ州から七面鳥が送られた。

・ミネソタ州ではマリファナの合法化法案が採択された。

 

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日本とミネソタ州の繋がり。ミネソタ州は日本との間に10の姉妹都市を持っています。

ミネソタ州の州都セント・ポール(州都はミネアポリスではない)と長崎は、アメリカと

アジアの国で結ばれた最初の姉妹都市締結です。

ミネアポリス美術館にて加守田章二の陶芸作品が日本以外で初めて展示された。

ミネソタ州の有名な陶芸家ワーレン・マッケンジーは濱田庄司の陶芸の影響も受けた。

 

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日本とアメリカ間の最初の航空便は、1947年にミネアポリスから開始された。

それはノースウエスト便であり、後の日本航空便の助けとなった。

 

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ここからはアビゲイルさん自身の紹介。左と中央がアビゲイルさんのお姉さん。両サイドがご両親。

それに2匹の犬。

中央の結婚されたお姉さんは仕事のため、旅行が多く東京に2年住んでいます。

右下はアビゲイルさんのホームタウン、ワコニア。クラシックなミネソタの小さな町です。

右上はワコニアで開催されるイベント、ニッケル・ディッケルデイの写真です。

5セント(ニッケル)で何でも買えたというのがこのイベント名の由来です。

 

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アビゲイルさんが卒業されたウイスコンシン大学マディソン。リンカーン象の左足先をなでると試験に

合格すると言われ、皆がなでるのでその部分が光っています。また、膝の上に座って良いのは卒業して

からと言われており、卒業前に座ると卒業できないと言われています。

 

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アビゲイルさんは大学卒業後、エンタープライズレンタカー社にて忙しく働きました。

そのうち友人の一人がオランダへ転勤となり、友達数人とそこへ旅行することにしました。

これがアビゲイルさん初の海外旅行でした。これでアビゲイルさんはすっかり旅行の魅力に取りつかれて

しまいました。その年の終わりには会社を辞める決心をし、数か月かけてバックパック旅行の準備を

しました。日本にも短期旅行し、ヨーロッパへのバックパック旅行の準備をしました。

オランダ、ドイツ、オーストリア、チェコ、ハンガリー、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、

マジョルカ、3か月かけてバックパック旅行をしました。

 

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バックパック旅行のあと、大手保険会社アリアンツで働くことにしましたが、働き始める前に

ペルーへも短期旅行をしました。

 

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アリアンツで6つの資格をとり、仕事は順調ではあったが、その後、外国語として英語を教える

資格をとりました。それには3つの理由がありました。

・コロナ禍でリモートワークとなり家にいる時間が増えた。

・仕事に十分な充足感がなかった。

・海外に住みたかった。30歳までに海外に住みたかったが、その時28歳だったので早く実行したかった。

日本に居る姉からは日本に来るように言われたが、自分はヨーロッパに住みたかった。

しかし、ある時日本に行く気になり現在に至る。

日本は大変気に入っています。

アメリカではデニーズの料理は大変良くない。日本に来てデニーズが多いのにガッカリしたが、

日本のデニーズの料理はアメリカとは違い大変良い。

 

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講演の後、Q&Aに対応していただきました。

サマータイムをどう思うか、スノーボードやスキーについてなど、アビゲイルさんの好みを

お聞きしました。

 

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今回も多数の皆様に参加していただきました。ありがとうございました。

                         (文責 人材育成部会ボランティア 中野一男)

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