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マンスリーイングリッシュサロン 2025年3月 イタリア

公開日:2025年03月04日 最終更新日:2025年03月06日
登録元:「人材育成部会

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今回の講師はイタリア出身の Federica Lampugnani さん(以下、フェデさん)です。

フェデさんはイタリア北部ミラノ出身です。1年前に日本に来て現在は国際学校で日本語の勉強をしています。

すでに日本語は大変上手で、昨年8月には「子供ワールドレクチャー」にて日本語で講演をして下さいました。

12月には「英語でチャット」にコーディネーターとして参加して下さいました。

血液型はO型、犬好き、ピザが好きということでとてもイタリア人らしい人です。また、たこ焼きも好きだそうです。

フェデさんの名前の意味は信仰だそうです。

 

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イタリアというと何を連想しますか? 

 ⇒ ピザ、パスタ、スパゲッティなど、それからティラミスも。特別な自動車メーカー、ローマなどの町、

   クラシック音楽、ファッションなど。

イタリアの有名人は?

 ⇒ レオナルド・ダ・ヴィンチ、パヴァロッティ、ジョルジ・アルマーニ、ソフィア・ローレンなど。

   ただし、日本では有名なジローラモ・パンツェッタはイタリアでは誰も知りません。

 

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ステレオタイプということは間違っていることが多いです。

日本人は毎日朝、昼、晩に寿司を食べていると思っている欧米の人がいる。もちろんそんなことはない。

しかし、イタリア人について言うとステレオタイプが事実であることが多い。毎日毎日ピザを食べます。

また、イタリア人はにぎやかで外交的です。あなた方が見ているとおりが事実です。

 

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英語は不規則なことが多く、evil と devil 似たような言葉で似たような意味ですが、発音が異なります。

イタリア語では mare と amare の同じ部分は同じ発音です。

 

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イタリアで発明されたものは沢山あります。ラジオ、電話、ピアノ、チャロ、銀行、電池、ジーンズ、

マイクロチップ、新聞など多数。

さらに大事なことですが、偶然にアメリカを発見したのもイタリア人です。偶然にです。

 

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イタリアがなぜそのように豊かであったかはローマ帝国繁栄によるものが大きい。2000年以上前ローマ帝国は

地中海を囲む広大な国土を有したが、現在は長靴の形をしたイタリアが残ったのみ。

しかし言語においては、我々は今でもラテン語の表現を使っている。

 

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イタリア人が好む表現に "in vino veritas" というのがあります。これは「酒の中に真実がある」ですが、人は酒を沢山

飲んだときに本心を正直に、率直に話すということです。

ですから飲み過ぎて失敗しないように気をつけてください。

 

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英語の60%の言葉はラテン語から派生しています。日本人が使っている言葉にもそのようなものがあるでしょう。

 

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イタリア人の核心的な価値観として3つあります。

一点目は、人生は短いのだから過去や将来を考え過ぎず、今を楽しんで生きようということ。

イタリア語の 「mement mori = 死を想え」 に通ずることです。

 

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二点目は「なんとかなる」です。十分なお金や道具がなくても何とか工夫すれば成し遂げることができる。

極端な例ですが、電子レンジかオーブンが無くてもピザは焼ける。台所用品が無くてもパスタの料理をする。

逆境に直面しても工夫して乗り切るということです。

 

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三点目が食事。食事は単に栄養を補給するということではなく、共に集まり、家族、友人をつなぎ、絆を深める、

イタリア人にとって大事な時間です。

 

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イタリア人はうるさくて、食についてもうるさく、コーヒーは40種類、ピザは200種類もあります。

 

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パスタは300種類、パスタソースは400種類もあります。

ナポリタンというパスタがありますが、名前はイタリアっぽいですが、それはイタリアにはありません。

イタリア人はパスタにケチャップは使いません。パスタにケチャップを使うのはイタリア人にとっては罪のようなこと。

しかし、これは秘密ですが、フェデさんはナポリタンが好きでよく食べます(笑)。

プラスチック廃棄物の問題があります。冗談みたいですがイタリアにはストローとして使えるパスタもあります。

 

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次にイタリアの主要な町について。

まずミラノ。イタリア北方のスイスに近いミラノはフェデさんの出身地。

芸術、城などを含めて現代性と歴史が融合した町。古い伝統的な城と新しい現代建築が共存している。

Duomo はイタリア最大、世界でも3番目に大きな教会。神の家という意味で、イタリア人の80%が

キリスト教徒であることに関わります。

 

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ミラノには欧州で最も古いショッピングモールの一つがあります。ミラノは世界のファッションの首都です。

ミラノファションウイークではファッション関連のイベントが開催されます。

このモールで多くのイタリアブランド品を買うことができますが、高価なものが多いので財布の残額にはご注意を。

 

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イタリアにはフェラーリ、ランボルギーニなど特別なスポーツカーメーカーがあります。

大きな町ではランボルギーニのパトカーを見ることもあります。

 

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警察とは別にカラビニエリという組織があります。こちらは軍の一部ですが市民の安全を守り警護するのは同様です。

彼らはランボルギーニを運転しませんが、アルマーニデザインの制服を着ています。

 

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ミラノはレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」の地でもあります。

彼のもう一つの有名な作品「モナリザ」はパリのルーブル美術館に所蔵されている。彼は晩年パリに住み、その地の王と

親しくなり、その王が「モナリザ」を入手した。

ミラノは鉄道、飛行機により欧州各国へ行き来しやすい。パリへは2時間のフライトである。

 

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次にローマ。ローマはイタリアの中ほどより少し下、従ってミラノからは遠い。

ローマはローマ帝国の首都であり、現在のイタリアの首都である。このためローマは永遠の都と呼ばれます。

ローマ帝国時代の古い建造物の5%がローマにあります。ローマは約2800年前から存在し、建物や道はローマ帝国の

人々が入り歩いたのと同じです。

ローマにはローマ教皇が住むバチカン市国という特別な区域があります。

トレビの泉は世界中の誰もが知っている場所です。泉に背を向けてコインを投げ入れると再び訪れることができると

いう言い伝えがあります。このため、毎日約3000ユーロ(約48万円)のコインが集まるそうです。

そしてこのお金はチャリティとして寄付されます。

コロッセオはローマ帝国時代に建設された大劇場。コロッセオは他の国にもあるが、ローマのものが最大。

フェデさんからコロッセオの建設にはどのくらいの年数がかかったかという3択クイズが出されました。

10年以下、50年ぐらい、100年以上という3択でしたが、正解はなんと10年以下。こんな短期間でこういう

巨大建造物を建てたというのは、当時のローマ帝国の勢力を示すものでしょう。

 

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次にヴェネツィア。ヴェネツィアの交通機関はボートやゴンドラ。どの家でも交通手段としてのボートを持ちます。

ゴンドラは遅いので主に観光用。水上交通が主であり、ボートも事故を起こすことがあるので、警察もボートで

駆けつけます。

 

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ヴェネツィアは、イタリア北部ミラノと同じぐらいの緯度にあり、車で3時間程度の距離です。

ヴェネツィアは水の上に造られた世界でも類を見ないユニークな町です。

ヴェネツィアは水とカーニバルと映画祭で有名です。

 

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カーニバルについては、世界一有名なのはブラジル、リオ・デ・ジャネイロでしょう。2番目に有名なのは、

ヴェネツィアのカーニバルと思います。カーニバルで着用されるマスクやコスチュームはみな手作りです。

それらを競うコンペティションもあるので、人々はこれらの製作に大きな努力をそそぎます。

 

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ヴェネツィアは水の中に木の柱を打ち込んで、その上に基礎を築きその上に町が造られています。もしヴェネツィアを

逆さま見たら森が見えると言われるように、何億本もの木が基礎に使われています。

 

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ヴェネツィアが発展し建造物および人口が増え、ヴェネツィアの町は徐々に重くなっている。その上気候変動で

水位が上がりつつあり、ヴェネツィアは少しづつ沈みつつあります。専門家によると年間1~2㎜ 沈んでおり、

将来はヴェネツィアが完全に水没すると言われている。

 

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ミラノとローマの間にピサという町があります。ピザではありません。

ピサの斜塔で有名です。イタリア人はこの傾きを修復しようと試みましたが、かえって悪化させました。

ピサの塔が傾いているから多くの観光客が訪れ面白い写真を撮ります。

失敗をするということは重要なレッスンです。人生を楽しみ、食を楽しみ、ネバーギブアップ。

そこからもっと大事なことを発見するはずです。

ヴェネツィアだって何も無いような水上に町を造ることができた。

 

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通販のディアゴスティーニはイタリアのブランドです。

今回の講演の全ての資料、動画を見たい方は右上のQRコードから入手することが出来ます。

 

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講演のあと、フェデさんはイタリアでの英語教育や、ご自身が岡崎を選んだ理由など、多くのQ&Aに答えてくれました。

色々な種類のパスタを多くの小袋に分けて準備、またユーロコインも同様に準備して下さり、参加者の皆さんが効率良く

実際に見て触って理解することができました。全資料、動画をみることができるQRコードも設定して下さいました。

さらに参加者全員にギフトも用意してくださり、心遣いに感謝いたします。フェデさん本当にありがとうございました。

 

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参加者の皆さん、今回も出席ありがとうございました。

                       (ホームページ担当 人材育成部会ボランティア 中野一男)

この情報は、「人材育成部会」により登録されました。

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